舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り

さて、大楽お疲れ様でした。推しが出ることを聞いた時まず見れるのかという不安の方が大きかったんだけど、周りの皆様のお影でわりとなんとかなったし大楽も自名義で入れた。
刀剣乱舞はサービス開始くらいの時に少しだけやってたけど年単位で放置してるくらいの感じ。特に推しキャラもいません。なんとなーくキャラは知ってるという状態で観劇しました。前作は東京と福岡の間に虚伝の再演版を見ました。

一幕 序伝「跛行する行軍」
前楽で東京楽ぶりに刀ステを見たんだけど、一幕のアバン(アバンじゃない)のばみちゃん見た時既に泣きそうになってしまった。
改めてちゃんと見るとばみちゃんの動きはとてもきれいだ。衣装と北川くんのスタイルの良さにも起因していると思うけど、全体通してちょっとした身のこなしや殺陣の動きが本当にきれいなことに今更気づいて、もっと早く知りたかったなーと思ってしまった。
このばみちゃんがやられて敵の強さや得体の知れなさが示されるアバン(アバンじゃない)、初見で一幕だけ見た時のわけのわからなさを象徴しているようで良い。
それからオープニング。毎回思うけど三日月おじいちゃんのナレーションとともに出てくる刀剣男士のモノクロ集合画像が何度見ても大人気アニメ「K」のキービジュアルで毎回面白かった。
それにしても一幕の山姥切、マジでウジウジしてんな〜〜!!!!仕方のないことですが。たぬきも言ってたけど本当にいじけてる(笑)
初めて見た時の感想「山伏いい人すぎる…」だったもんな。だけど山伏がいい人なんじゃないんだよね(いい人なんだけど)。何故ジョ伝において山姥切の相棒とも言えるポジションで山伏が出たのかって、どんな時も心から山姥切を支えて尽くして諭せる「兄弟」だからだったんだなって前楽見ながら改めて思った。これは他の刀剣にはできない仕事だ。三日月は隣で背中を押す存在ではないし、堀川は兄弟だけどミュとは基本キャラ被らないようにしてるみたいだし、山伏の父親のような存在感はおそらく堀川には出せなかっただろうと思う。
ところで山伏前楽で出とちってたよね!?ええ…www小田原城で山姥切たちと長谷部たちが出くわすところで山姥切しか出てこなくて。変わったのかと思ったけど山姥切「俺たち」って言っちゃってるし、どこか痛めたにしては殺陣ちゃんとやってるしなあとか思ってたら大楽ではいつも通り出てきてた。あんまり出とちりって見たことないからびっくりした。頼むよ兄弟!!wwww
前楽ではばみちゃんの「思い出を守るために戦うんだ」でも泣いてしまった。記憶がないばみちゃんが言うと重みが違う。歴史とはそこに生きた人々の物語であり思い出だ。物が語る故物語というセリフもあるけど、刀にしか語れない主との物語(思い出)がある。長谷部、二幕で忘れることにしたとか言ってるけどな…
大楽での荒牧が半端なくて。薄ミュの時も大楽近づくにつれてもはや見なくてもわかるくらいに(?)どんどん熱が入ってきていたので恐らくそういうタイプなんたろうけど、いや荒牧すげ〜〜〜。山伏が折れるところはどうしても泣いてしまうんだけど大楽での「こんなことがあってはならないんだ!」の絶叫とその後の気迫がすごすぎてそこにも泣かされてしまった。熱演ってこういうこと言うんだろうなって思う。荒牧慶彦すごい。
大楽はボロボロになりながらも向かっていく長谷部の殺陣もよかったなあ。和田は身のこなし、特にお辞儀とかするときの腕の動きや間の取り方がとてもきれいだなと思った。あとカテコめちゃ笑顔なのかわいかったww長谷部じゃなかったけどなww
話を戻して、山姥切と長谷部がこんなに鬼気迫る勢いで戦っても勝てないと分かっているからただただ痛々しくてつらかった。負けるのはつらい。たぬきの俺たちは負けたんだというセリフは戦うことを信条とするたぬきが言うから「ああ本当に負けたんだな…」って響いて余計つらくなった。
最初に顕現したのって山姥切だから普通に考えると本丸の中では比較的レベルが高い(他の刀に比べて多少なりとも経験を積んでいる)はずなのに一幕は全くそんな感じしないんだよな〜レベル15くらいですか??まあ精神状態(?)も影響してるんだろうけど…
刀ステはゲームなこともあり原作での決めセリフをよく使っていて、山姥切の「それで、どうするんだ?」なんかログボ含めると何回言うんだよって感じだったんだけど、不思議とくどくなくて、どの場面もバッチリ決まっていたなあと思う。ゲームをやっている人はたまらんだろうなー。
跛行というのはびっこのことらしい。つまり官兵衛のことだ。これより、ひと合戦つかまつる!のご隠居さまスーパーかっけ〜んだよなあ。貫禄が違う。
そう、刀ステ、人間パートも面白かった。というかみんなしっかりと刀と絡んでいて物語上切っても切れない存在だったから登場人物として素直に受け入れることができた。
ところでまさかの推し一幕に出てこない事件。キャスパレにいない時点でアレ…?って思ってたけど、見てるうちにあっ出てこねえわこれって悟った。
と思ったら出とったんかいワレ!!!!
しらねーよ!手紙にも出てこなくて正直びっくりしました(笑)って書いちゃったよ。出てたんだねごめん。お疲れ様。初日の幕間にチケット代半額返して!!とか言っててマジですまんかった。

二幕 如伝「黒田節親子盃」
二幕にもキャスパレがあって本当に良かった〜〜〜〜〜〜〜〜
つばさはキスハグではあまり笑顔でパフォーマンスをしない。つまんなさそうというわけではなく(明らかに省エネ・虚無の時ありますけどね…)めちゃめちゃにかっこつけている。かっこいいのが好きなのでそれは別にいいんだけど、楽しい曲の時はもっと笑ったらいいのになーって思っているので、刀ステではひたすらに笑顔で歌って踊っている姿を見ることができて本当に嬉しかった。博多くんありがとう…。世界一に似合ってるよそのスマイル!!!
キャスパレの曲ノリ良くて好きだったし、6振りが横一列になってパーカッションの音に合わせて振り向くところが最高に強そうでかっこよかった!!また見たいよ〜刀ステライブやって〜
二幕は小田原征伐に再び遡行するところから始まる。
日本号と博多が偵察から戻ってきて、日本号がでかいから見つかってすぐ逃げてきたとぼやく博多。この2人、文字通りの凸凹コンビで好きだった。力関係が博多の方が強いのが面白い。ここだけじゃなくて、ラスト黒田親子に盃渡すところとかでも博多が日本号の肩に手をかけて目配せしてて、そこ普通逆じゃね?みたいな。もっと凸凹コンビで行動してるところ見たいなと思っていたので円盤特典嬉しい!!楽しみ!!
一幕の山伏のセリフから歴史勉強会をやっていることがわかったわけだけど、ここで客に歴史の説明をしてくれる博多くん、きっと審神者のいい生徒なんだろうなと思ったwビジネスマンなだけあって頭良さそうなんだよね。
二幕のキモは何と言ってもタイムパラドックス?というのかな?が明らかになるところで、山姥切と山伏が小夜ちとたぬきに出くわすところは演出とあいまってまさにマガジンの「!?」って感じだった。あのシーン字幕つけるとしたら「!?」一択。
いや、まあ山姥切がもうひとり出てきた時点でなんとなく想像ついてはいたんだけど。
一幕で何気なく見ていたシーンが実は…っていうのが本当に面白くて!!こんな感覚はなかなか味わえるものではない。2回目見るとあー!ここ!ここも言われてみれば変だわ!っていうことに気がついてもっと面白く見れるようになっている作品だった。演じている方は本当に大変だったと思う…特に切り替えがタイトな山姥切と山伏と長谷部。ばみちゃんとたぬきと小夜ちも全く同じシーン同じ殺陣を1公演で2回やって、それを17公演…途方もなく感じる。自分だったら頭おかしくなりそう。
同じ時代に遡行しても時間軸がずれるために過去の自分たちに出会うことはない。
この発言からパラレルワールドが存在する世界だと解釈したけどあってる??でも負けて帰還したらその世界は歴史修正されてしまうから未来変わるよな?時間遡行軍が同じ時代をループして強くなっているのもなんで?なんなの?お前達はなんのために戦っている?なぜ命をかけて戦う?侮ってはいない強敵と認めようだから俺も命をかけて戦う(山姥切)
SF通ってきてないので、SFであることは分かるけど突っ込んだ考察ができねー。
クリアするまで何度でも同じ敵と戦闘しなければならないゲームのシステムを踏襲しているのなら敵が強くなるのはシステムを逸脱している。エンカウントする敵のレベルは面ごとに定められているからだ。なんかラスボス審神者なんじゃねーのって気がしてきた。まあ細かいことは義伝とか見たらまた考えたい。
小屋に身を隠した過去の山姥切たちを偵察するシーンがほんと楽しくてなーー!あのシーンの主役は間違いなく博多だった。楽しかった。アドリブで抜き足差し足忍び足…って言いながら忍び寄ってる日あってわろた。
前後するけど「長谷部しゃんが死んでしまうばい!」のとこも楽しかった。長谷部ただのりあこだったが…。ていうか博多って周りの人さん付けで呼ぶんだ〜って思ってたらしゃんだった。博多弁だった。東京3公演見て完全にさんだと思ってたけど福岡見たらめちゃくちゃハッキリと「しゃん」って発音するようになってて、ババア耳悪くてごめん…ってなった。長谷部しゃんとか日本号しゃんとか可愛いけどあまりにも赤ちゃんすぎた…まあそもそもつばさくんが赤ちゃんみたいなもんだからいいか…
弥助は合わない人は合わないみたいだけど私は大丈夫だった。信長様を殺した歴史に復讐する…あの絶叫は虚伝見た後だとどうしたって信長を助けようとした不動を思い出さざるを得ない。
ただの人間が歴史修正主義者と刀剣男士という答えにたどり着くっていう筋書き、本当に面白いなー。てか時間遡行軍って意思疎通できんの?って感じだけど…
山伏が折れるところ絶対泣いちゃうんだけど、「拙僧は兄弟を頼もしく思うぞ!」でも絶対泣いてしまってた。今も思い出すだけで涙ぐむ。コンプレックスの塊で常に自分を卑下している山姥切のことをこれ以上ない言葉で認めてくれた。だから山姥切も最後に「俺は俺だ!」って言えたんだと思う。本当に良い兄弟。
初日で一番印象に残ってるのは、小夜ちが極の姿で山姥切を助けにきたシーンで、客席からわああ…!とかえええ…!って声が上がったこと。前作から見てきている人たちが思わずそんな声を上げてしまう瞬間を見てしまって、素直にすごいって思った。
小夜ち、というか納谷くん。納谷くんは薄桜鬼でも見たけど、小夜ちを演じる姿を見て初めて納谷くんのすごさに気づいた。はまり役、と言ってる人を見たけどまさにそうなんだと思う。身体能力の高さがアクションを活かした至近距離での殺陣をする短刀にすごく合ってる。
私が短刀の殺陣と聞いて期待していたものを小夜ちが見せてくれました。納谷くんありがとう。本当に本当に本当に極の殺陣がかっこよかった!!!!回し蹴りかっこよすぎた。動きの俊敏さもまさに短刀って感じだった。あとあの時の曲がとても小夜ちに合っていて好き。そして一幕で長谷部が山姥切の悪口言ってる時(語弊)にそういう言い方は良くないですって言える小夜ちまじでいい子!!!おこづかいあげちゃう!!!!!!明日年末ジャンボ当たる予定だから言い値でオッケーだよ。
一応書いておくけど博多が期待はずれだったわけではない。ちゃんとかっこよかった。キャスパレの殺陣とかえ〜〜〜!!!かっこいい好き〜〜!!!!ってなったし、真剣必殺の時にはだけたシャツでジャケットプレイみたいなことしてるのもめちゃくちゃかっこよかった。日本号が長谷部に忘れられるわけねえよなあ!って言ってる時に不敵に笑いながら何の話しとーと?って言ってんのもやだ男…って思いました。
つばさくんは殺陣の経験が浅い。荒牧もニコ生で最初は新キャストの殺陣が不安だったと言っていたけど、つばさくんは特に短刀。薄ミュは殺陣多かったけど平助の刀は普通の刀(打刀…?脇差…?)だから根本から動きが違う。アクションを交えて、至近距離であんなにスピード感のある殺陣。まだ稽古中の時に殺陣楽しみって言ったら「でも怖い、近いから」って言われたんだけど、あんなの絶対怖いに決まってるよね…。それなのに時間のない中であれだけ仕上げてきたのは本当にすごい。左利きだし。相当がんばって稽古したんだと思う。忙しいのは他のキャストも同じ、つばさくんだけではない。そのがんばりは私には計り知れないことだけど、がんばった結果をこうして見せてもらえて幸せだと思うし、だからがんばってくれたことにいつも感謝している。
ところでどうでもいい話なんだけど、博多くん商才もある上強いしかわいくてかっこいいとかよくよく考えたら結婚相手として最高では?外見年齢があと20歳ほど成長したら(しない)年収自己申告の上よろしくお願い致します。
真剣必殺の前に「如」がギギギギ……ってひっくり返って「助」がバーーーン!!!なって9振横一列になるのめっちゃ高まった!
いや真剣必殺なんですけど、初日に半裸で出てきた瞬間バッッ!!!って双眼鏡かまえた。あんな素早く双眼鏡かまえたのJr.担の時以来。りあこじゃなくても推しの半裸は普通見る。長谷部も乳首出てるけど上着は着てるじゃん。博多布面積より肌面積の方が広いからね。半裸っていうか2/3裸だったよ。しかもはだけたシャツ1枚しか着てないから戦ってるとシャツが肩からずり落ちまくってて、何を見せられているんだ…?という気持ちになった。かっこよかったよ!殺陣は!ブワーーーって舞う雪が本当に綺麗で、その中で戦う姿は脳裏に焼き付いてる。薄ミュ思い出した。
それより半裸のまま話の締めに入るな!!長谷部しゃんは手厳しかね〜😆(※半裸)じゃないんだよ。
大楽ではクライマックスの殺陣で博多と小夜ちの手から短刀が落ちてしまうアクシデントがあって思わず息をのんだけど、2人ともちゃんと決め台詞に間に合わせていて見ていて一安心した。何が起こるかわからないね本当に…
大楽といえば、日本号の真剣必殺の決め台詞が大楽だけ「祝杯あげようぜええええ!!!!」になってて泣くかと思った。祝杯あげような!!って心の中で返事したけど疲れすぎてノンアルコールで帰っちゃった…
最後のキャスパレ、和傘使ってるの良いな〜というかミニ和傘予約するの忘れた。死にたい。【求】ミニ和傘(博多)【譲】定価+手数料 #刀ステ求
横一列になって和傘を上に上げる振り付けのところ、周り普通にあげてるのに博多は柄の端っこを持って腕をめいっぱい伸ばしてて笑ってしまったww小さいからねww(小夜ちは見てないごめん)その姿が後ろ姿だけどどこか得意げに見えて、つばさくんのへn面白いところと博多くんのおちゃめなところがうまい具合にシンクロしているなと思ったw
大楽のスタオベ、見て欲しかったなあ。ライビュがあるから出てこなかったのかな。というか出てこなかったよね?いつまでも出てこないから飛行機の時間やばくてダッシュで出てしまったんだけど。

私は荒牧慶彦のオタクにだけは絶対なりたくないと思っていたのだが、ジョ伝を見て荒牧推し最高に幸せじゃん!!に考えが変わった。初演の時から自分が写しであることにコンプレックスを持ってた山姥切が、公演を重ねてジョ伝で座長となり、やっと自分は自分だって認めることができたのどう考えても感無量でしかない。荒牧も荒牧のオタクも幸せすぎるよ。
刀ステではキャラ的に無理だろうけど、この先どんな現場でもいい。積み重ねがこんな風に花開く、つばさくんのそんな瞬間に立ち会えたらオタクとしてこんなに幸せなことはないだろうなと思う。
冗談抜きに荒牧慶彦という人の凄さに気づいた現場だった刀ステ…荒牧も山姥切がはまり役なんだろうなと思う。
そして私刀剣乱舞別に好きじゃないし(嫌いでもない)、多分この後もゲーム再開しないし、刀ステ見ていて特に推しキャラもできなかったので、結果としてこうして俯瞰して見ることができててありがたい。鈴木拡樹と共演して欲しいから(私が鈴木拡樹の芝居好きだから)次回も出て欲しい。
感想書くの疲れたので終わります。というかソハヤに言及してなかったな!?でも飯山くん芝居上手いと思いました!ただもうちょっと深く山姥切と絡んで欲しかったかな。
ともあれ、良い現場納めでした。次回も楽しみにしています。